2015年02月02日

パスカル『パンセ』中公文庫

★ 高校生のうちに読んでおきたい本


パンセ (中公文庫)




人を有益にたしなめ、その人にまちがっていることを示してやるには、彼がその物事をどの方面から眺めているかに注意しなければならない。なぜなら、それは通常、その方面からは真なのであるから。そしてそれが真であることを彼に認めてやり、そのかわり、それがそこからは誤っている他の方面を見せてやるのだ。彼はそれで満足する。なぜなら彼は、自分がまちがっていたのではなく、ただすべての方面をみるのを怠っていたのだということを悟るからである。(p. 13)


自然はわれわれをちょうど真ん中においたので、われわれが秤の一方を変えると、他方も変えることになる。(pp. 40-41)


事物はそれがどの面から眺められるかということによって、真ともなり、偽ともなる(p. 72)


あることについて人の判断を求めるときに、その説明の仕方でその人の判断を曇らさないようにするのは、なんとむずかしいことだろう。(p. 79)


私は、自分の著作を、それを作りながら判断することはできない。私は、画家がやるように、そこから少し離れなければならない。しかし離れすぎてもいけない。(pp. 83-84)


われわれが、われわれと同じ仲間といっしょにいることで安んじているのは、おかしなことである。彼らは、われわれと同じに惨めであり、われわれと同じに無力なのである。彼らはわれわれを助けてはくれないだろう。人はひとりで死ぬのである。
 したがって、人はひとりであるかのようにしてやっていかなければならないのである。それだったら、りっぱな家を建てたりなどするだろうか。ためらわずに真理を求めることだろう。そして、もしそれを拒むとしたら、真理の探究よりも、人々の評判のほうを重んじていることを示している。(pp. 147-148)


人間はひとくきの葦にすぎない。自然のなかで最も弱いものである。だが、それは考える葦である。(p. 225)


われわれの尊厳のすべては、考えることのなかにある。(中略)よく考えることを努めよう。ここに道徳の原理がある。(p. 225)


人間の魂の偉大さは、中間にとどまるのを心得ることである。偉大さは、中間から出ることにあるどころか、そこから出ないことにあるのである。(p. 239)


二つの誤り。一、すべてを字義的に解すること。二、すべてを精神的に解すること。(p. 412)



● 本書に関連するサイト
ブレーズ・パスカル『パンセ』(正岡正剛の千夜千冊)

posted by R_Partner at 11:59| Comment(0) | 中公文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする