2016年10月29日

クレア・マリィ「イデオロギー・アイデンティティ・ディザイヤー」

現在と性をめぐる9つの試論




クレア・マリィ「イデオロギー・アイデンティティ・ディザイヤー−−言語とセクシュアリティ研究を問う」pp. 233-256

クイア理論では強制的な規範を問う姿勢が強調され、既存のジェンダー(性)規律にもとづくセクシュアリティ(性愛)の「自然化」も問題にされている。(p. 233)


クイア理論とはひとつの学問分野をさし示すというよりは、強制「規範性」を問う姿勢であることを強調しておきたい。ここで用いる「クイア」とは、反異性愛主義的な視点を示し、クイア理論とは、アイデンティティを偶発的とみなし、間発話者のみならず、発話者内の差異に焦点をあてる理論である。(p. 245)


 90年代に入ると、人文科学全体における理論上の変革と並行して、ジェンダー研究においても、人間社会や文化における言語の果たす役割と言語と主体性をめぐる議論が持ち上がる。ジェンダーと生物学的性を二項対立で捉えることに対する疑問を経て、ジェンダーは遂行的とされ、多様性や局地的な(ローカルあるいは場面に根ざした)視座の重要性が強調されていく。(p. 235)


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